こんな質問にお答えします。
ネット記事や投資本でよく目にする「バリュー株」。
見かけることは多いけど、よく意味が分からない方も多いと思います。
そこで今回は、バリュー株の意味や探し方、メリットやデメリットなどについて分かりやすくまとめてみました。
バリュー株とは
バリュー株とは、別名「割安株」とも言われており、その名の通り「本来の企業価値より割安な株価で放置されている株」のことを言います。
比較的値下がり余地が限定的ですので、ディフェンス力(損をしにくい)が高く、安定した運用がしやすいため、投資初心者にもおすすめのカテゴリーと言えます。
実際にバリュー株を購入には銘柄を選ぶ選定基準を明確にし、併せて今後の業績に不安が無いかを確認することが大切です。
この記事ではバリュー株の特徴やメリット、探し方などについて分かりやすく解説します。
バリュー株投資の特徴
バリュー株投資の儲け方は、割安で放置されている株を購入し、株価が本来価値まで上昇した時点で売却するという手法が一般的です。
投資手法上、市場が銘柄の本来価値に気付くまで待つ必要があり、長期投資で運用するケースが多いです。
そのため長い間割安で放置されるケースもあるため、株価がなかなか上昇しなくても辛抱強く待ち続ける根気が必要となります。
バリュー株の探し方
「PER」と「PBR」に注目しよう
バリュー株かどうかを測る指標として、よく用いられる代表的な指標はPERとPBRです。
一般的には「PER15倍以下かつPBR1倍以下」を満たすかどうかがバリュー株の基準の1つと言われています。
しかし、一概に上記の条件を満たせばいいというわけではありません。
なぜなら業種等によってPERの目安が異なるからです。
例えば不動産業は相対的にPERが低く、IT企業やサービス業は高いケースが多いです。
そのためPERが10倍以下でも割高と判断されたり、逆にPERが20倍でも割安なケースもあります。
つまり業種や業績の伸び率などによって割安の基準は異なってくるということですね。
また割安で放置されている株は今後の見通しが芳しくなかったり、業績の安定性に欠けたりと「一見割安に見えたけど実はそうじゃなかった」というケースもありますので、よく銘柄分析をしてから買い付けを行うことが大切です。
証券会社のスクリーニング機能を活用して効率的に探す
効率よくバリュー株を探すには、「証券口座のスクリーニング機能」を利用することをおすすめします。
なぜなら証券市場には数多くの会社が上場しており、1つ1つ会社を見ていくと、かなりの手間や時間がかかるからです。
スクリーニング機能の検索条件では、PERやPBRだけでなく、売上の伸び率や時価総額など、様々な条件を設定することができるので便利です。
バリュー株とグロース株の違い
「バリュー株」とよく比較されるのが「グロース株」です。
特に投資初心者の方には、どう違うの?と疑問に持たれている方もいると思うので、ここで説明します。
簡単に言うとバリュー株が割安度で購入するのに対して、グロース株は成長度で購入するところが違いです。
一般的にバリュー株は会社の本来価値より安い場合に購入しますが、グロース株は会社の将来的な成長を見込んで購入します。
そのためPERが100倍を超えるケースもあり、会社が順調に成長し続ければ大きなリターンを得ることができます。
しかし一方で売上や利益について高い伸び率を織り込んで株価が設定されているため、ひとたび成長スピードが鈍化すれば大きな値下がりリスクもあります。
「バリュー株投資」と「グロース株投資」はどちらも一長一短があり、どちらが優れているということはありません。
そのため自分の投資目的を明確にし、準備資金や相場環境なども加味したうえで、自分に合った投資スタイルを確立していきましょう。
バリュー株投資のメリット、デメリット
バリュー株投資のメリット
バリュー株に投資するメリットは損失のリスクを抑え、安定した運用ができることです。
もともと割安で放置されている株を買うので、下値リスクが限られており、損失も限定的なものになりやすいためです。
例え株価の変動が無くても、多くの銘柄が株主に毎年配当金として還元しているため、ただ保有しているだけで利益を得ることができます。
また基本的に長期保有になるため一日中パソコンにかじりつく必要もなく、私のようなサラリーマンでも無理なく投資を続けることができます。
バリュー株のデメリット
一方デメリットは、利益が出るために時間がかかることです。
なぜならバリュー株投資は市場が本来価値に気付き、株価が上昇するのを待つ必要があるからです。
場合によっては市場から評価されず、長期間株価が動かないこともあります。
そのため短期間で利益を得たい人にとっては不向きな投資法と言えます。
また割安で放置されている銘柄には懸念点が多いものも多く、本当の意味で割安な銘柄を選別するには相応の経験と知識が必要となります。
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