こんにちは。
シンノスケです。
今回は保有銘柄第3弾として、キュービーネットホールディングス(6571)に長期投資する理由について語ってきたいと思います。
同社はヘアカット専門店チェーン「QBハウス」を展開し、1,000円カットとして注目を集めました。
ちなみに購入してからの株価はこんな感じ。
現在は5,670円の含み益です。
まだまだ微々たるものですね。
キュービーネットホールディングスに長期投資する理由
需要が永続するビジネス
ヘアカットは万人が利用するサービスであり、需要がなくなることはありません。
お金が無いから車を買うのはやめておこう
はあり得ますが、
お金が無いから髪を切るのはやめておこう
はあまりないですよね。
切るスパンが長くなることはあっても、いつか切らざるを得ません。
なので不況に強いビジネスであると言えます。
また最近は時間を非常に大切にし、無駄なことで時間を浪費したくないという人がかなり増えてきたように感じます。
髪のカットや衣服にはできるだけお金をかけず、貯金や趣味に使いたいという人もいますよね。
QBハウスは10分でスピーディーカットができ、費用も1,000円ちょっとですので、そんな「時間とお金の浪費を嫌う」世代のニーズも取り込むことができると考えています。
またカット代も100%現金回収のため、貸し倒れのリスクが無いことも魅力の一つです。
個人的には電子マネーが利用できるようになれば言うことないのですがが。
理容業界の高齢化
キュービーネットは今後、ますます需要が高まってくることが予想されます。
なぜなら理容業界は経営者の高齢化が進んでいるからです。
こちらが年齢の分布図。
出展:https://ribiyo-news.jp/?p=12221
見てみると、60歳以上がかなりの割合を占めていることがわかりますよね。
ちなみに私の自宅の近くにも床屋があるのですが、高齢のおじいちゃんがカットしていました。
ここの床屋のお客さんも、いずれはキュービーネットのお客さんになるはず。(シメシメ)
今後経営者の高齢化によって理容店自体の数が増えることは明白であり、早くて安いQBハウスはヘアカットにおけるインフラにもなり得ると私は考えています。
積極的な海外展開
日本だけでなく、海外出店に成功していることも大きな強みです。
そりゃあ外国人だって髪は切りますよね。
万国共通で需要があるビジネスなので、サービスさえ良ければお客さんは入ってきます。
現在は国内外に800店舗を構えていますが、127店舗は海外です。
また下記のグラフが店舗数の推移ですが、国内外問わず店舗数が着実に増加していることがわかります。
出展:キュービーネットホールディングス株式会社中期経営計画より
また進出している国は下記の4店舗。
出展:キュービーネットホールディングス株式会社中期経営計画より
アジアが大半ですが、2016年に世界一の強国アメリカに進出。
物価が高いのでその分カット料金も高めに設定されており、全体でトップクラスの売上をたたき出しています。
また既に進出しているアジア圏の国々もこれから経済発展することが予想され、もし給与水準が上昇すれば価格改定による収益アップも見込むことができます。
欲を言えばもう少し出店スピードを上げて欲しいところですが、カット業界は誰でも髪を切ることができるわけでなく、免許を持った人じゃないといけないので致し方ないかなと思います。
逆に言えば、新規参入企業が現れたとしても簡単に人員を確保できるビジネスではありません。
そのため人員確保の難しさが、逆に強力なライバル企業の出現を妨げてくれています。
強力な競合相手がいない
1,000円カットという特徴あるビジネスモデルにおいて、同社と同じような知名度と規模を兼ね備えたライバルは見当たりません。
勿論似たようなことをやっている店舗も多少はありますが。
この業界では断トツでキュービーネットがリーディングカンパニーです。
またカットに5,000円、パーマに10,000円もかかるような美容院(カリスマ美容師がいるようなお店)とは顧客の住み分けができているため、同社のライバルになることは考えにくいです。
今のうちにまず国内で圧倒的なシェアを取って欲しいですね。
懸念事項
私が考えている同社についての懸念事項は下記の2点です。
多額の有利子負債
キュービーネットには約110億円の有利子負債があります。
ちなみに総資産が300億円ぐらいなので、約1/3が借金ですね。
確かに多いです。
ただ私的には今後の業績は底堅く推移することが予想され、店舗数を増やしていけばその分キャッシュを稼ぐ力も増加していくため、無理なく返済できるんじゃないかと考えています。
中期経営計画では現在112.5億円ある長期借入金を2024年には50億円にする計画を立てていました。(毎年約12億円の返済)
出展:キュービーネット中期経営計画より
会社としては(営業キャッシュフロー)約20億円近くあるので、半分を借金返済、半分を会社の成長のために使うそうです。
借金が返済できたら自由に使えるお金が増えるため、更に成長スピードが加速するかもしれません。
理容師の継続的な確保
人材(理容師)の継続的な確保は、今後の会社として成長するうえで最大の課題です。
今後は日本も人口が減ってきますし。
ただキュービーネットは研修施設の拡充や、社員の待遇改善に積極的に取り組んでいるようなので、今後も安定して人員は確保できるのではないでしょうか。
出展:キュービーネット中期経営計画より
出展:キュービーネット決算説明資料より
退職率もかなり改善されています。
出展:キュービーネット決算説明資料より
まとめ
今までツラツラと書いてきましたが、
・ヘアカットという需要が無くならないビジネス
・海外展開も順調
・目立った競合相手がいない
この三拍子が揃っている限り、継続的な成長は可能だと感じています。
有利子負債等懸念事項はあるものの、ビジネスが上手くいっていればいずれ解消されるでしょう。(超楽観的)
個人的には、同社が築いた揺るぎないビジネスモデルで、安くて速いQBハウスがヘアカットのインフラ的な存在になることを期待しています。
コメント