株を買う時ってどんな風に銘柄を選んだらいいの?
具体的な方法を教えて欲しい。
こんな質問にお答えします。
株を始めようと思っても、数千もある銘柄の中から何を基準買えばいいかわからない。と悩む方もいると思います。
そこで今回は、
・株を買う際に見るべきポイント
・してはいけない4つのNG行動
上記について分かりやすく解説していきます。
株を購入するときの銘柄の選び方
まずは得たい目的物を明確にする
まず初めに株を購入する目的をハッキリさせましょう。
なぜなら目的物によって、購入する銘柄が異なってくるからです。
具体的には大きく分けて下記の3種類に分けられると思います。
値上がり益を狙いたい
値上がり益というのは、「株価上昇による売却益」のことです。
安く買って高く売る。
一番シンプルな考え方ですよね。
値上がり益にも短期売買でコツコツ稼ぐ方法や、中長期的に投資して比較的大きな利益を狙うやり方もあります。
配当金が欲しい
「安定収入となる配当金」を目的とする方法もあります。
株を持っているだけで入ってくるので、手っ取り早く完全な不労所得を手に入れることができます。

また安定した配当金を出している会社は人気が高く、株価の下落局面でも落幅が限定的になるという特徴もあります。
お得な株主優待をもらいたい
株主優待を狙う方法も1つの方法です。
飛行機の割引券や食品など、数多くの優待品がありますので、自分に合ったものを選びましょう。
またクオーカードなどの金券であれば、金券ショップに売って現金にすることも可能です。
次は投資スタイルを決定
目的物が決まったら、次は投資スタイルを決めていきましょう。
具体的なやり方は大きく分類すると下記の2パターンがあります。
バリュー株投資法
バリュー株投資というのは、株価が本来価値よりも下がっている銘柄を購入するやり方です。

上場している会社の中には、不人気だったり注目されていないことにより、本来の価値よりも低い株価で放置されているものもあります。
その会社の株を買い、価値が見直されて株価が上昇し、本来価値まで上がったタイミングで売却するのがバリュー投資です。
元々割安で放置されている銘柄なので、その他の銘柄より株価が下落するリスクが低いため、安定した運用をしたいという方にもおすすめです。
グロース株投資法
グロース株投資というのは、売上、利益が高い水準で伸び続けている会社の株を買う投資方法です。
高い水準というのは、売上や利益が毎年20%以上伸びている会社をイメージすればいいと思います。
時価総額が低い会社や上場して間もない新興企業に多く見られます。
人気が高いため割高になっている会社も多いですが、思惑通りに業績が推移すれば一攫千金の狙うことも夢ではありません。
またどの株買えば、バリュー投資、グロース株投資というように明確に決まっているわけではありません。
そのため丹念に銘柄研究を行っていけば、割安かつ企業成長もしているという2つの投資法を組み合わせたような会社を発見することもできます。
してはいけない4つのNG行動
①一つの銘柄に集中投資する
用意した資金を1つの銘柄に集中投資するのはやめておいた方が無難です。
なぜなら株価が大きく下落した際の損失も大きくなってしまうからです。
コツコツ貯めた資金を一度大きく減らしてしまうと、取り戻すは容易でありません。
(精神的ショックも大きいです)
あまり分散しすぎてもリターンが限定的になってしまいますが、100万円以内の準備金額であれば2、3銘柄程度の分散投資でいいかと思います。
銘柄選びをしっかり行い、これはという会社の株を買うようにしましょう。
②損切りが怖くてズルズルと保有し続ける
保有した銘柄の株が下がり続けている場合、時には一旦売却して損切りすることも必要です。
損をするのが嫌だからといって売るのをためらってしまうと、取り返しのつかない事態にもなりかねません。
値が下がっている理由を分析し、自分の予想したシナリオが崩れている場合は、思い切って売った方が賢明です。
また自分で〇〇%以上値下げしたら売却するという「マイルール」を作るのも1つの方法でしょう。

特に初心者のうちは、思ったように株価が動かず、損切りをすることもあるかと思います。
そんな時は気持ちを切り替えて次の銘柄で勝負をかけましょう。
③ビジネスモデルが理解できない銘柄を買う
何をやっているのか事業内容を理解できない会社を買うのはやめておきましょう。
なぜなら株価が下落時の要因や売却するタイミングがわかりずらくなってしまうからです。
特に初心者の方には普段利用するスーパーやドラッグストア、飲食店など、ビジネスモデルがシンプルかつ身近な存在にある会社の株を買うことをオススメします。
普段からよく行くのであれば、サービスの内容や客足の増減にも気づきやすく、企業の変化も敏感に感じ取ることができるからです。
数多くある会社の中からわざわざ理解できない銘柄を買う必要はありません。
④証券会社を適当に選ぶ
証券会社は自分に合ったものを選ぶことが大切です。
なぜなら証券会社によって手数料や銘柄の取り扱い数が異なるからです。
特に初心者の方は手数料が安く、手軽に開設や取引ができるネット証券がおすすめです。
格安手数料と業界最大手の安心感 SBI証券
お得なポイント制度が充実 楽天証券
1株単位で株が買えて少額投資向き 【SBIネオモバイル証券】
アメリカ株を買いたいなら マネックス証券
とにかく安い手数料で取引するなら DMM.com証券
上記の通り選んでおけばまず間違いありません。
詳しい証券会社の説明は下記の記事を参考にしてください。
銘柄を選ぶ際に見るべき具体的なポイント
売上高、利益(今後も中長期的な成長が期待できるか)
売上高と利益か増加しているかどうかは重要な項目です。
四季報を確認し、過去の業績を確認するようにしましょう。
今後も中長期的な伸びが期待できるとよりGoodです

また利益については、経常利益や当期純利益など複数項目ありますが、最も参考にするべきなのは、営業利益です。
なぜなら営業利益は本業の儲けを表す項目であり、企業の利益水準が手っ取り早く掴むことができるからです。
証券会社のアプリで簡単に確認できます。
財務内容
業績面と併せて財務内容も確認するようにしましょう。
いくら直近の売上や利益が好調でも、借金(有利子負債)が多かったり、自己資本が極端に低いと安定した経営は期待できません。
会社としての体力があれば、仮に新型肺炎のような緊急事態が発生しても、手元資金を活用して乗り切ることができます。
さらにもっと言えば、テレワークやWeb会議等の設備投資を積極的に行うことで、厳しい局面を利用して競合他社を突き放すチャンスにすることも可能です。
PER、PBR
PERとPBRも確認しておきましょう。
両社は企業の割安度を示す指標であり、PERは利益、PBRは純資産の側面から株価が割安かどうかを測定しています。
業種によっても異なりますが、PERは15倍以下、PBRは1倍以下かどうかを1つの指標としておけばいいでしょう。
こちらも証券会社のアプリで簡単に確認できます。
逆に人気のグロース株はPERが100倍を超えるような銘柄はかなり割高水準にあり、今後の業績によっては株価の急落も想定されるため、より注意が必要です。
チャート
株価チャートも忘れずに確認するようにしましょう。
なぜならチャートは投資家からの信頼度を測る1つの指標となるからです。
基本的には右肩上がりで推移している銘柄が好ましいです。
そんなチャートになっている会社は、投資家からの信頼度を着実に上げていると考えることができるからです。
こちらも当然スマホアプリで確認できます。
逆に今まで右肩上がりだったのに、急激に下落している時は、「何か良くないことが起こったのかな?」と考え、要因を確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
株の銘柄を選ぶときは、
・得たい目的物をハッキリさせる
・4つのNG行動をしない
・業績や割安度を測る指標、チャートなどをしっかりと確認する
この3点が重要です。
SNSや投資本などで、イチオシ銘柄として紹介されているとついつい買ってしまいたくなりますが、必ず自分で分析し、感覚ではなく数値面を確認して買うようにしましょう。
それでは楽しい投資ライフを!
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