こんにちは。
シンノスケです。
唐突ですが、今回「キャッシュフロー」について勉強することにしました。
キッカケは、最近Twitterを眺めていたらキャッシュフローについての呟きをよく見かけるようになったからです。
ジェイリース決算分析3
キャッシュフローもマイナスで売上だけしか伸びてない信用0の会社をまだこの株価を買う人がいるのが衝撃や…。
どさくさに紛れて無配にしてるし、もし貸倒引当金の会計だけの問題で手元に訂正前みたいに潤ってるならそんなことせんでええやろ!— sao (@sao7070) 2018年12月15日
私は今まで株を買う時に、四季報や決算短信の売上や利益のみを見て購入していました。
しかしどうも調べてみると、それだけでは不十分なようです。
今日はそんな私が勉強して分かったことをまとめてみようと思います。
キャッシュフローって何?
まず、キャッシュフローって「そもそもどんなもの?」なのでしょうか?
困った時のウィキペディアで調べてみましょう。
こんな風に載っていました。
損益計算書と異なり、現金収支を原則として把握するため、将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュフロー計算書には含まれない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
要は名前の通り、現金の流れを表すものみたいですね。
そしてここで大切なことはもう一つ。
「将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュフロー計算書には含まれない」ということ。
つまりせっかく利益が発生しても、実際に手元に現金として入ってくるまではキャッシュフローとしてカウントしませんよ。
ということです。
キャッシュフローが悪いと、黒字でも倒産するかもしれない
例えば何か商売を始めて、下記の業績だったとします。
売上高 1,000万円
費用(仕入れ、人件費等) 700万円
利益 +300万円
こうなった時これだけ見たら、
「きちんと利益出てて順調じゃん」
となります。(決算短信の一番上の方に載っているの売上高や利益はこの数字となります)
しかしもし回収できるはずの売上高1,000万円うち、お客さんが倒産したりして600万円しか回収できなかった場合はどうなるでしょうか?
費用である700万円を払えなくなり手元にある現金等で賄えなければ支払い不能となってしまいます。
これが黒字倒産のメカニズムです。
でも私は今までキャッシュフローなんか全く気にしていなかったので、実際のお金の流れは無視して、決算短信上の利益300万円だけを見て株を売買していたんです。
こう考えると怖いですよね。
特に私が投資対象としている小型成長株は、急激に売り上げを伸ばしていたりするケースが多いです。
そのため人件費や設備投資にかかる費用も一気に増えるので、せっかく利益を出していても売上の回収が間に合わず、黒字倒産となる可能性も高いので特に注意が必要です。
具体例を挙げてみる
それでは具体的な会社でみてみましょう。
例として、私が最近大損したジェイリースの決算書を拝借してきました。
まずは決算短信の内容から。
出典:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02623/4e344677/8cb9/4031/8763/981264466052/140120181213448962.pdf
細かくて見えずらいですが、2019年の第2四半期は前年比でマイナスとなってはいますが、
一応純利益は20百万円のプラス計上しています。
続きましてキャッシュフローを見てみましょう。
出典:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02623/4e344677/8cb9/4031/8763/981264466052/140120181213448962.pdf
こちらが同じ時期(2019年第二四半期分)のキャッシュフロー計算書です。
こちらも文字が細かくてすいません(笑)
赤字で囲っている部分がキャッシュフローの数字です。
見て分かりますが、キャッシュフローには3種類あります。
①営業活動によるキャッシュフロー
⇒会社が本業によって1年間に得たキャッシュの量を表しています。
②投資活動によるキャッシュフロー
⇒投資活動(設備投資など)によって生じたキャッシュの増減を表します。
③財務活動によるキャッシュフロー
⇒営業活動および投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達され、返済されたかを表します。
出典:httpss://www.kessansho.com/general/study/03_04.html
ここで一番注目してもらいたい点は、①の営業活動によるキャッシュフローと一番下の現金の期末残高です。
営業活動キャッシュフローがマイナスということは、せっかく売上を上げているのに手元の現金は減っているということ。
つまり売掛金が回収できていないということになります。
そして期末の現金残高も、前期と比べると810,572⇒569,615に減少しています。
つまり現状では本業で売掛金が回収しきれず、会社の財布からお金が減り続けているということです。
表面上の利益だけでなく、お金の流れも見てみよう
今まではキャッシュフローの存在すらほとんど知らず、株を買っていましたが、営業活動の結果、手元の現金が増えているかを確認することも重要なんだとわかりました。
これでまた投資家としての階段を上ったようなが気がします。
一番理想的なのは、利益及び手元の現金が確実に増加しているような会社です。
この記事をご覧になっていただた皆さんも、一度今保有している会社やこれから購入を検討している会社のキャッシュフローを確認してみてはいかがでしょうか?
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